Citrus Limon – レモン
たくさんの枝がある樹冠は広がっており、葉は楕円形で、革のように光沢のあるマットグリーン(5~10cm)、先端は尖っていて、縁には波状または細かいギザギザがある。花は、一般に(オレンジの木と同様に)オレンジブロッサムまたはオレンジの花と呼ばれ、外側がピンクまたは紫色を帯びた厚い白い花弁で、多数の雄しべ(20~40本)がある。赤味を帯びた芽から単数または対で発生する。
レモンの原産地はアジアで、ギリシャ人やローマ人には知られておらず、3〜4世紀頃のナバテ農業に関する本で初めて言及された。西洋で栽培が発展したのはアラブのスペイン征服以降で、その後、地中海沿岸に広がり、温暖な気候のため、国内および輸出用として広く栽培されるようになった。
果実にはビタミンC(501.6mg/L)、クエン酸(49.88mg/L)が多く含まれている。デザート(ライスプディングなど、この場合は皮が風味付けに使われる)や、シナモンを加えてレモネード、メレンゲミルクなどの自然飲料に使われる。スライスは飲み物の添え物として使われる。その果汁の酸性度から、コップ1杯の水に対して4、5滴を加え、数分間おくと、水を飲料用にできる。
ユーレカ品種。鉢植えで販売され、10月から2月にかけて実がなり、3月から4月にかけて花が咲く。